Stockmark Tech Blog

自然言語処理テクノロジーで社会を進化させる ストックマークのテックブログです。

Developers Summit2024 ブース運営・参加レポート

ストックマークの技術広報をさせていただいてる安藤(@ampersand_xyz)です。

2024/07/23 - 24に開催された 翔泳社様が主催するDevelopers Summit 2024 Summerにブーススポンサーとして協賛を行いイベント参加をしてきました!

Developers Summit(以下、デブサミ)への参加自体が初めてだったのですが、イベントへの参加を通して非常に有意義な体験をさせていただいたので、早速レポートとしてお伝えさせていただきます。

前半はブースの企画や運営と反省点、後半はデブサミのイベントの様子といち参加者としての感想を書かせていただきます。

ブース企画と展示

イベント・カンファレンスでのブーススタッフ的な動きをすることはいままでにもあったのですが、ブースの企画から設置までを全部行うのは今回はじめての取り組みだったので非常にドキドキしながら取り組みを行っていました。

展示内容の検討

ブースに来場いただいた方にストックマークについてを知ってもらうことを目的としたとして、自社のすべてのことを話すには長机の大きさでは狭すぎて、セッションの幕間の時間では短すぎます。

そこで、ブースのコンテンツは なるべく多くのことと自社の特色について触れられるような流れにしつつ、会話がしやすくなるような建付けになることを重視しました。

「生成AI使っていますかアンケート」の実施

弊社の技術的な特色として、自然言語処理技術に非常に秀でており、自社で1000億パラメータ規模のLLMをフルスクラッチ開発できるという点があります。 これらの特色がプロダクトのどの部分に活かされているのかということを話すため、まずは自社が生成AIに関する何かをしているということを知ってもらおうという目的から生成AIに関するアンケートを切り口にして来ていただいた方へのトークテーマのきっかけとする形にしました。

アンケートに答えていただける内容から、その方がエンジニア職であるかどうかなどを知る取っ掛かりにさせていだいて、トークの内容を調整するなどしていく構想でもありました。

ただ、そういったコンセプトを持って走り出したものの、イベント始まったときは「誰も来てくれなかったらどうしよう、うまくワークしなかったらどうしよう…」という不安でいっぱいだったのですが、2日間を通してたくさんの方にこのアンケートにお答えいただき、これをきっかけにしつつデモ展示と絡めて 生成AIの開発をしていることや、情報収集基盤の技術社内検索技術についてなど、ご来場頂いた方とたくさんのお話をさせていただくことが出来ました。

人物はプロダクトエンジニアのArakiさん

ちなみにアンケートの回答としてはイベントの参加者属性としてエンジニアが多数であることからか、圧倒的にCopilotによるコード生成が多かったです。

また、次いで多く見られた名前がChatGPTでした。壁打ちの相手にしたり、ギャルとして振る舞ってもらったり、議事録を分析させたりなど、様々な活用がされている事がわかる結果となりました。

回答いただいたアンケートの一部

ご覧いただくものとしてサービスのデモや研究チームの出版している書籍の展示を行っていました

ブースに来ていただいた方とお話させていただくにあたって、プロダクトの中で扱っている技術の裾野が結構広いため、ブースにいるスタッフにより技術的に深堀りできる話が異なるという運用課題が想定されており、対応策としてその時ブースに在席しているスタッフが話すことができるトークのテーマボードを用意したりもしました。

が、トークの入口が主にアンケートやデモ機を見て、という感じだったので正直あんまりワークせず…😂  ただ、数回程度は出番があったので置いてあって損はしなかったかな、というぐらいの感触ではあります。特定の言語やライブラリを扱うカンファレンスであれば、それを用いて何を実現したかという部分について書いておいたりすることで深堀ったお話をできるきっかけになるのではないかなと思っています(実際どうなるかはこの先のイベントブースの出展機会で検証したいです)。

vimは @tsukkee さんの好きなエディタなのでブースに居るときにテーマに加えていました

ストックマークの宣伝以外の目的

個人的な目的として、自社内であまりカンファレンスや勉強会イベントに参加したことがない人が、 展示スタッフ自体を楽しんでもらうことで、こういったイベントに来るきっかけにできればと考えていました。

ストックマークがNLPやAIの研究以外の分野で技術広報的な活動をはじめてからまだ日が浅く、そもそも組織としてそういった文化自体がまだあまり根付いていない段階だと自分は感じています。

そのため、ブーススタッフをやりながら、見たいセッションは見にいけるようにし、まずはこういった場を味わっていただくことや、企画やノベルティを一緒に検討いただいて楽しんでもらうことを大事に進めさせてもらったつもりです。

反応として、たまにはこういうのも良かった、という声や、他のブースやセッションが参考なった・いい機会だったという声をいただけたので、完璧ではないとしてもある程度はこの目的を達成出来たのではないかと思います。

ブースについての反省点

反省点はいっぱいあります。どうかこれを読んだ方には他山の石としていただければと思います。

ノベルティ・企画について検討しだした時期が遅かった

せっかく社内の方々に出していただいたノベルティや企画案を作成工期の都合で実現できなかったという点があったことが悔やまれます。また別のイベントへのブース展示の際に活かす形にしていく予定です。

自社製品のパンフレット用意がなかった

最新の製品情報チラシについて他のイベントで配布する都合により在庫が無くなってしまい、他にもノベルティをたくさん配布するしなんとかなるかな…と思っていたのですが、ブースに並んでくれた方がお待ちいただいている間に手持ち無沙汰になってしまったり、そもそも話をする暇がなくて軽くだけ知りたい人が持っていくための資料のポジションに当たるものが用意できていませんでした。完全な大失敗なので、チラシはたくさん持っていきましょう。

デモ機が足りなかった

製品説明をするときに複数プロダクトの説明や複数名同時に対応するためのデモ機を複数台用意すべきでした。1台のマシンで画面を切り替えるのは操作や会話の流れが煩雑になりがちなので、複数の製品を扱っているなら、操作できる端末が2つ以上あると良いかと感じています。

イベントの様子

会場の様子

ここまで自社についての語りが多くなってしまいましたが、デブサミ夏 についてを触れていきたいと思います。

会場の様子を知るには イベント期間中のXの投稿を見ていただくのが一番伝わると思います。

企業ブース

イベント会場の奥では翔泳社さんの書籍が割引で販売されており、作者の方が登壇していたり、サイン会が行われていたり それだけでも参加する価値が大いにあるなと思えました(弊社スタッフも書籍を購入していました)。良いイベントだ…。

アジャイルウェアさんのブースは製品特徴のキーワードが吹き出しでデコレーションされていて、特徴が一発で伝わる建付けや、配布資料も漫画仕立てで親しみやすい形になっていたり、登壇情報が貼られていたりとワクワク感のあるブースデザインが非常に素敵でした

インフラジスティックスさんのエンジニアおみくじ、見た目もかわいく思わずやってみたくなる魅力満点の企画。自分も1つ引かせていただきました。

結果は吉。ただこの日前日に出していたPRが変更とまったく関係のない場所でテストでCIがコケてマージできないという事象に見舞われていた状態だったのでこのラインが吉だとすると、これ以上の悪運になるのは怖いなという感想です。

新しいデバイスか・・・買うか・・・?Vision Pro・・・

バルテスさんのブースではガラガラで書籍が当たったり、セーフィーさんのブースではカメラでのリアルタイム来場者分析などのデモを鑑賞させていただいたり、他にもいろいろな企業さまの展示を回ってご挨拶やプロダクトを紹介いただいたりしました。

セッション

エンジニアの事業貢献を応援するカンファレンスというタグラインで行われた今回のイベントは本当に幅広いテーマの様々なセッションがありました。

自分もいくつかのセッションを観覧させていただき、その中でも特に注目していた 駆け出しの技術広報として気になった 成功する企業のノウハウが集結!エンジニアが推進する技術ブランディング を見に行ったのですが、内容が非常に刺さり、その場で倒れてしまうかと思うほどの衝撃を受けました。

  • 発信を行うことで自組織のことが改めて見えてくる
  • ブースを誰に向けて企画を打つのか考える。製品を売りに行く場ではないところで製品の話だけをしてもそれはちょっと違う
  • 技術広報 1人プレイになりがち

LayerXさんは社内に技術広報ギルドというものがあるらしく複数名での取り組みを行っているそうで、非常に素敵だな〜と思いました。

自社でもそのぐらい社内を盛り上げられるように、技術広報としての成果を上げられるよう頑張りたいなという決意を新たにできました。やっていきするぞ💪💪

結びに

今回、機会がありDevelopers Summit 2024 Summerへブーススポンサーという形で参加させていただけたのですが、参加者としても展示者としても非常に良い体験をさせていただきました。

ブースにご来場いただきお話させていただいた方々をはじめ、大変良いイベントを開催くださりました翔泳社さま・スタッフの皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました!!